Q&A

本会に寄せられた問い合わせや質問などをまとめたものです。

本会について
公益財団法人日本食品油脂検査協会は、農林水産省の登録認定機関ですか?
公益財団法人日本食品油脂検査協会は、厚生労働省の登録検査機関ですか?
公益財団法人日本食品油脂検査協会は、食用加工油脂技術研究会とどのような関係なのですか?
JASについて
(JASマークの大きさについて)協会払い出しの2号証票は直径が40mmですがラベルの印刷可能面積が狭いので小さくしてもいいですか?
規格外届とはどういうものですか?
変更届とはどういうものですか?
JAS関係の表示について教えてください。
純製ラードと調製ラードはどのように違うのですか?
食用精製加工油脂とはどのような油脂ですか?
食用精製加工油脂の「水素添加」とは、どのようなことをするのですか?
食用精製加工油脂の「分別」とは、どのようなことをするのですか?
食用精製加工油脂の、「エステル交換」とはどのようなことをするのですか?
トランス脂肪酸について
トランス脂肪酸とはどのようなものですか?
トランス脂肪酸の分析はどのような方法で行うのですが?
測定の対象としているトランス脂肪酸の分子種はどのようなものですか?
油脂及びその検査について
油脂の色は測定できますか?
油中に白いかたまりのようなものが沈殿していますが、大丈夫でしょうか?
飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸とはどういうものですか?
コレステロールとはどういうものですか?
植物油を分析するとコレステロールが少し検出されました。コレステロールは動物脂にだけあると聞いています。この植物油には動物脂が混ざっているのでしょうか?
脂肪酸組成の分析でなにがわかりますか?
脂肪酸の名前に「n-3、n-6」や「Δ9、Δ12」のような記号がついていました。これは何ですか?
脂肪酸組成を分析すると、その油の種類がわかりますか?
α-リノレン酸とは何ですか?
スフィンゴ脂質は分析できますか?
組成と定量の違いについて教えてください。(主に、脂肪酸とステロールの項目が関係します。)
3-MCPD脂肪酸エステル、グリシドール脂肪酸エステルとはどのようなものですか?また、分析はできますか?
食品及びその検査について
日本食品標準成分表2010に「トリアシルグリセロール当量」と「アミノ酸組成によるたんぱく質」という項目がありますが、これは「脂質」と「たんぱく質」とは違うものですか?
コラーゲンの分析はできますか?
アミノ酸組成の分析には、総アミノ酸と遊離アミノ酸の2通りの方法があると聞きました。どのように違うのですか?
栄養成分の分析が必要になりました。どの項目を分析すればよいでしょうか?
消費期限設定のための保存試験はできますか?
含まれる油脂の酸価、過酸化物価などで規制される食品の規格や基準はありますか?
インスタント麺(即席めん)で規制される酸化した油の基準を教えてください。
油揚げで規制される酸化した油の基準を教えてください。
フライ弁当(弁当及びそうざい)で規制される酸化した油の基準を教えてください。
揚げ菓子(油で処理した菓子)で規制される酸化した油の基準を教えてください。
トンカツなど実際にフライして製品と油の変化を分析することはできますか?
微生物及びその検査について
大腸菌群と大腸菌の違いを教えて下さい。
腸管出血性大腸菌O157は、大腸菌を分析すればいいのでしょうか?また、大腸菌の結果が「陰性」ならO157も「陰性」と考えてよいのでしょうか?
菌の同定はできますか?
微生物検査は、油脂以外にも実施していますか?
分析料金・期間・依頼書・成績書発行について
料金はどのくらいかかりますか?
検体量はどのくらい必要ですか?
分析日数はどのくらいかかりますか?
料金の支払いはどのような方法になりますか?
検体の送付方法はどうすればいいですか?
納品書は発行されますか?
英文成績書は発行できますか?
追加で試験検査成績書が必要になりました。同じものを再発行できますか?
送った検体は、検査後に残りを返却してもらえますか?
分析結果はどのようにして通知(送付)されますか?
その他
定量分析と定性分析はどのように違うのですか?
グルコシルセラミドの測定はできますか?
ヒアルロン酸は分析できますか?
シアル酸は分析できますか?
A社で○○という製品を発売しています。この製品は公益財団法人日本食品油脂検査協会で分析したとのことですが、その分析結果を教えて下さい。
秘密保持契約はできますか? (業務委託契約はできますか?)
ホームページ掲載の論文リスト(本会発表論文)の内容を読みたいのですがどうしたらよいでしょうか? (ホームページに掲載してある論文のデータや関係文献があれば教えてください。)
食用加工油脂技術研究会のバックナンバーを購入したいのですが、どのような手続きをとったらよいですか?

本会について

公益財団法人日本食品油脂検査協会は、農林水産省の登録認定機関ですか?
平成18年3月10日(飲食料品)、平成19年5月11日(地鶏肉、有機農産物、有機加工食品、有機飼料及び有機畜産物)に農林水産省の登録認定機関となっています。
公益財団法人日本食品油脂検査協会は、厚生労働省の登録検査機関ですか?
平成23年5月10日に厚生労働省の登録検査機関となっています。
公益財団法人日本食品油脂検査協会は、食用加工油脂技術研究会とどのような関係なのですか?
事務局をさせていただいています。

JASについて

(JASマークの大きさについて)協会払い出しの2号証票は直径が40mmですがラベルの印刷可能面積が狭いので小さくしてもいいですか?
JASマークの大きさはマーガリン類、ショートニング、精製ラードで15mm以上、食用精製加工油脂で20mm以上あれば法律上は問題ありませんが容器包装の大きさに合わせてJASマークをつけてください。
規格外届とはどういうものですか?
定義には当てはまりますが、JASに格付できないものを製造する場合にJAS規格から外れる理由を提出するものです。これはJAS法改正のときに見直しの資料として利用されます。
変更届とはどういうものですか?
JAS認定工場が認定申請事項に変更があった場合に提出するものです。変更があった場合は速やかに提出してください。製造設備の大幅な変更、格付担当者の変更、製造に係わる外注契約の変更、第三者検査機関の変更は事前に届出が必要です。
JAS関係の表示について教えてください。
JASの表示についてのQ&A及び関連情報は、農林水産省のホームページをご覧ください。
( http://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/qa.html )
純製ラードと調製ラードはどのように違うのですか?
日本農林規格の定義では、純製ラードは「精製ラードのうち、精製した豚脂のみを使用しているものをいう。」、調製ラードは「精製ラードのうち、精製した豚脂が主原料である食用油脂を使用しているものをいう。」と定義されています。
食用精製加工油脂とはどのような油脂ですか?
日本農林規格の定義では、「動物油脂(水産動物油を含む。)、植物油脂又はこれらの混合油脂(原料油脂)に、水素添加、分別又はエステル交換を行って、融点を調整し、又は酸化安定性を付与したものであって、かつ、食用に適するように精製(脱酸、脱色、脱臭等をいう。)をしたものをいう。」と定義されています。
食用精製加工油脂の「水素添加」とは、どのようなことをするのですか?
日本農林規格の定義では、水素添加とは「原料油脂にニッケル、銅等の触媒を加えて加熱し、水素を送入することにより、当該原料油脂のアシルグリセロール組成の不飽和部の一部又は全部を飽和させる工程をいう」と定義されています。ニッケル、銅等の触媒は、途中の工程で除去され、食用に適するように精製されます。
食用精製加工油脂の「分別」とは、どのようなことをするのですか?
日本農林規格の定義では、分別とは「原料油脂に溶剤等を加え、又は加えないで冷却した後、遠心式、ろ過式又は滴下式による分離操作を行う工程をいう。」と定義されています。溶剤等は途中の工程で除去され、食用に適するように精製されます。
食用精製加工油脂の、「エステル交換」とはどのようなことをするのですか?
日本農林規格の定義では、エステル交換とは「原料油脂にナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウム、酵素等の触媒を加えて加熱し、又は過熱しないで反応させ、当該原料油脂のアシルグリセロール組成の脂肪酸配位を変えさせる工程をいう。」と定義されています。ナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウム、酵素等の触媒は途中の工程で除去され、食用に適するように精製されます。

トランス脂肪酸について

トランス脂肪酸とはどのようなものですか?
トランス脂肪酸の生成源には3つあります。それは、①液体油を水素添加して固体脂に変える工程(部分水素添加油)、②反芻動物の胃内における微生物の作用、③油脂の高温加熱です。トランス脂肪酸はマーガリンやショートニングだけでなく、バターやチーズ、牛肉類、サラダ油にも含まれています。そのため、これらを原材料にして作られる多くの種類の食品にトランス脂肪酸は含まれています。トランス脂肪酸を多く摂取するとLDLを増やし、HDLを減らすので、心臓疾患のリスクを高めると言われています。日本人の平均摂取量は世界保健機構(WHO)および国際連合食糧農業機関(FAO)が勧告している摂取エネルギーの1%以下を大きく下回っているので、今の食生活で心配することはありません。ただし、油脂の多い食事や洋菓子類を特に好む人達はトランス脂肪酸を多く摂取する可能性は否定できませんので、食生活全体の見直しが必要です。
トランス脂肪酸の分析はどのような方法で行うのですが?
分析方法には赤外吸収スペクトルとガスクロマトグラフィーの2方法があります。赤外吸収スペクトル法は少量のトランス脂肪酸の定量には不向きなので、一般的にはガスクロマトグラフィー法が用いられています。消費者庁が指定した方法もガスクロマトグラフィー法で、多くの国が採用しているAOAC 996.06とAOCS Ce 1h-05です。この2方法と同等な方法に基準油脂分析試験法 2.4.4.3-2013(旧 暫17-2003)とAOCS Ce1j-07が加えられました。分析方法間により分析値が大きく異なることはありませんが、国内向けと輸出用とで分析方法を使い分けることもできます。本会は全ての方法に対応しています。
測定の対象としているトランス脂肪酸の分子種はどのようなものですか?
消費者庁の指針では「少なくとも1つ以上のメチレン基で隔てられたトランス型の非共役炭素―炭素二重結合を持つ単価不飽和脂肪酸及び多価不飽和脂肪酸のすべての幾何異性体」としており、この定義に該当するすべての分子種の総和がトランス脂肪酸の含有量になります。現在、標準品はすべて市販されているわけではありませんが、各分析法に参考例としてクロマトグラムが例示されていますので、それらを参考にして同定することになります。

油脂及びその検査について

油脂の色は測定できますか?
ガードナー法、ロビボンド法などで測定できます。
■ガードナー法は、油脂を専用の試験管に採取し、油脂と同じ色の標準色の番号で表します。
■ロビボンド法は、ロビボンド比色計を用い、赤と黄色の標準色を組み合わせ、油脂の色とおなじになったときの赤と黄色の標準色の番号で表します。
油中に白いかたまりのようなものが沈殿していますが、大丈夫でしょうか?
外からの異物混入がないとすれば、融点の高い油の成分が析出したものと考えられます。
飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸とはどういうものですか?
脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。脂肪酸は炭素同士が繋がっていて、その繋ぐことのできる“手”が4本あります。飽和脂肪酸は2本の手はとなりの炭素同士と繋がり、あとの2本は水素と繋がっています。しかし不飽和脂肪酸は水素と繋がらずにとなりの炭素と2本の手で繋がっています。このように水素がつながることのできる手が炭素と繋がっているような脂肪酸を不飽和脂肪酸といいます。不飽和脂肪酸は同じ炭素数の脂肪酸と比較して低い融点を示し、飽和結合が多いものほど高い融点を示します。
コレステロールとはどういうものですか?
コレステロールは動物生体内で合成され、たんぱく質や脂質と結合し血液中に輸送されます。コレステロールは動物の細胞膜に多く含まれ、膜の流動性を保っています。
植物油を分析するとコレステロールが少し検出されました。コレステロールは動物脂にだけあると聞いています。この植物油には動物脂が混ざっているのでしょうか?
一般的に、コレステロールは、植物油にはないと言われていましたが、現在では詳細に分析できるようになり、植物油にも少量存在することが分かってきました。ある種の植物油は組成として5%程度のコレステロールを含むことが知られています。その量にもよりますが、わずかであればもともと植物油に含まれるコレステロールであると考えられます。
脂肪酸組成の分析でなにがわかりますか?
油脂を構成している飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、共役リノール酸、分枝脂肪酸の割合がわかります。
脂肪酸の名前に「n-3、n-6」や「Δ9、Δ12」のような記号がついていました。これは何ですか?
これらの記号は二重結合の位置を表すものです。脂肪酸は炭素が繋がっていてその両端にはメチル基とカルボキシル基が結合しています。メチル基の炭素から数えて3番目に二重結合がある脂肪酸の総称をn-3系の脂肪酸といいます。6番及び9番目にあるものはそれぞれn-6及びn-9系脂肪酸といいます。
また、Δ9, Δ12という表記もあり、この場合はメチル基と反対側のカルボキシル基から数えて9番目と12番目に二重結合があることを示しています。炭素数18の脂肪酸で言うとΔ9, Δ12はn-6系の脂肪酸と同じものを指します。
脂肪酸組成を分析すると、その油の種類がわかりますか?
油の種類により脂肪酸組成はほぼ決まっていますので、ある程度推測することはできます。しかし、その組成は産地により多少の影響をうけるので100%とは言えません。また、最近は品種改良、遺伝子操作により組成を変化させた油(キャノーラ油、リノレン酸の少ない大豆油等)も有りますので、油脂の種類の特定が難しいことがあります。
α-リノレン酸とは何ですか?
大豆油や菜種油に多く含まれている炭素数が18,二重結合が3つある必須脂肪酸の一つです。α-リノレン酸はn-3 18:3、γ-リノレン酸はn-6 18:3と表します。
スフィンゴ脂質は分析できますか?
現在は指定された分析法、標品を用いたスフィンゴミエリンの分析を行っています。その他のスフィンゴ脂質については、お問い合せください。
組成と定量の違いについて教えてください。(主に、脂肪酸とステロールの項目が関係します。)
■脂肪酸の場合、油脂の脂肪酸は炭素数14から20程度の飽和酸と不飽和脂肪酸で構成されていまが、これらの脂肪酸についてそれぞれ次のように求めます。
1. 組成は、全体の脂肪酸(100%)に対して個々の脂肪酸が占める割合を求めます。
2. 定量は、試料(100g)に含まれる各脂肪酸(g)の量を求めます。
■ステロールの場合、油脂中のステロールはコレステロール、ブラシカステロール、カンペステロール、スチグマステロール、シトステロール、イソフコステロール、⊿7-スチグマステノール、アベナステロールが含まれていますが(又は一部)、これらのステロールについてそれぞれ次のように求めます。
1. 組成は、全体のステロール(100%)に対して個々のステロールが占める割合を求めます。
2. 定量は、試料(100g)に含まれる各ステロール(mg)の量を求めます。
3-MCPD脂肪酸エステル、グリシドール脂肪酸エステルとはどのようなものですか?また、分析はできますか?
■3-MCPD脂肪酸エステル(3-MCPDE)及びグリシドール脂肪酸エステル(GE)とは、油脂の製造工程で意図せず生成する化学物質です。動物実験では、3-MCPDEが体内で分解されて生じる3-MCPDは腎臓や生殖器官に悪影響があること、GEが体内で分解されて生じるグリシドールは遺伝毒性発がん性があるこが報告されています。これらの化学物質については我が国で流通する油脂や油脂を含む一部の加工食品に含まれることが、農林水産省のHPで公表されています。
■分析は、3-MCPD脂肪酸エステルについては、間接法のAOCS Official Method Cd29c-13(DGF Standard Methods Section C - Fats C-Ⅵ 18(10)と同一の試験法)を使用します。グリシドール脂肪酸エステルについては、間接法のAOCS Official Method Cd29c-13(DGF Standard Methods Section C - Fats C-Ⅵ 18(10)と同一の試験法)または直接法のJoint AOCS/JOCS Official Method Cd 28c-10(基準油脂分析試験法JOCS/AOCS合同試験法2.4.13-2013と同一の試験法)を使用します。食用油脂(こめ油等の植物油脂、魚油、ショートニング、ラード等)を対象としていますが、マーガリン、バター、調製粉乳等も対応可能です。

食品及びその検査について

日本食品標準成分表2010に「トリアシルグリセロール当量」と「アミノ酸組成によるたんぱく質」という項目がありますが、これは「脂質」と「たんぱく質」とは違うものですか?
■「脂質」は、ジエチルエーテルによるソックスレー抽出法、クロロホルム-メタノール改良抽出法、レーゼゴットリーブ法又は酸分解法によって得られる有機溶媒によって溶ける有機化合物の総称です。脂質の大部分は中性脂肪が占め、中性脂肪のうち自然界に最も多く存在するものはトリアシルグリセロールです。一方、「トリアシルグリセロール相当量」は、脂肪酸成分表の各脂肪酸からトリアシルグリセロールに換算した値です。
■「たんぱく質」は、改良ケルダール法によって定量した窒素に「窒素-たんぱく質換算係数」乗じて算出します。カフェインやテオブロミン等の窒素を含有する成分が試料に含まれる場合は、これらを定量し、カフェインやテオブロミン等に由来の窒素を差し引いて「たんぱく質」を算出します。一方、「アミノ酸組成によるたんぱく質」は、アミノ酸成分表2010に記載の各アミノ酸量から、アミノ酸の脱水縮合物の量(アミノ酸残基の総量)として換算した値です。
コラーゲンの分析はできますか?
コラーゲン自体の分析はできません。しかし、コラーゲンに含まれる特徴的なアミノ酸であるヒドロキシプロリンを測定し、ヒドロキシプロリン含量からコラーゲン量に換算して分析することはできます。コラーゲンは種類によりヒドロキシプロリン含量が異なるため、正確な換算係数を求めることは難しく、コラーゲン含量は推定値となります。また、コラーゲン由来のヒドロキシプロリン以外にヒドロキシプロリンが含まれている試料の場合、正確なコラーゲン量を測定することはできません。分析依頼の際は、基本的に換算係数を指定していただきますが、マリンコラーゲンの場合は11.1を換算係数として分析することも可能です。
アミノ酸組成の分析には、総アミノ酸と遊離アミノ酸の2通りの方法があると聞きました。どのように違うのですか?
タンパク質はアミノ酸がペプチド結合した構造をしています。
■総アミノ酸は試料を酸やアルカリでタンパク質を分解するため、タンパク質を構成している各種アミノ酸を分析することができます。
■遊離アミノ酸は、水で抽出されるアミノ酸を分析する方法です。そのため、他の物質と結合していない遊離(フリーな状態)のアミノ酸の含量を測定することができます。
栄養成分の分析が必要になりました。どの項目を分析すればよいでしょうか?
栄養成分表示をする場合、1.熱量 2.脂質 3.炭水化物 (炭水化物に代えて、糖質及び食物繊維で表示することができます。) 4.たんぱく質 5.ナトリウムの表示が必要ですので、脂質、水分、たんぱく質、灰分及びナトリウムの分析が必要です。炭水化物は、(100-脂質-水分-たんぱく質-灰分) として計算します。熱量は脂質、たんぱく質及び炭水化物の量から計算します。なお、糖質としての表示が必要であれば、さらに食物繊維を分析する必要があります。この場合、糖質は、(100-脂質-水分-たんぱく質-灰分-食物繊維) として計算します。また、熱量は脂質、たんぱく質、糖質及び食物繊維の量から計算します。
消費期限設定のための保存試験はできますか?
保存条件、測定項目などを決めて、お問い合せください。本会で保存の場合、恒温器の容量に制限があるため、大きな検体を保管できないことがあります。
含まれる油脂の酸価、過酸化物価などで規制される食品の規格や基準はありますか?
即席めん類、油揚げ、弁当及びそうざい、油で処理した菓子などで基準が定められています。詳しくは、次の4つのQ&Aをご覧ください。
インスタント麺(即席めん)で規制される酸化した油の基準を教えてください。
2つの規制があります。
■食品衛生法規格基準では、「めんに含まれる油脂の酸価が3を超え、又は過酸化物価が30を超えるものであってはならない」となっています。
■即席めんのJAS規格では、酸価の基準が「油処理により乾燥したものの油脂にあっては、1.5 以下であること。」及び「めんの油処理に使用した油脂の酸価は、1.5 以下でなければならない。」となっています。
油揚げで規制される酸化した油の基準を教えてください。
農林水産省地域食品認証基準作成準則では、「製品に含まれる油脂の酸価が3以下であること」となっています。
フライ弁当(弁当及びそうざい)で規制される酸化した油の基準を教えてください。
厚生省弁当及びそうざいの衛生規範では、「原材料としては酸価が1以下及び過酸化物価が10以下のものを使用すること、揚げ処理中の油脂の酸価が2.5を超えたものは新しい油と交換すること」となっています。
揚げ菓子(油で処理した菓子)で規制される酸化した油の基準を教えてください。
2つの規制があります。
■厚生省指導要領では、「油で処理した菓子(油分10%以上)は、製品中に含まれる油脂の酸価が3を超え、かつ過酸化物価が30を超えないこと及び酸価だけでは5を超えないこと又は過酸化物価のみでは50を超えないこと」となっています。
■かりんとうのJAS規格では、「かりんとうに含まれる油脂の酸価が3以下及び過酸化物価が20以下であること」となっています。
トンカツなど実際にフライして製品と油の変化を分析することはできますか?
フライ条件、測定項目などを決めて、お問い合せください。

微生物及びその検査について

大腸菌群と大腸菌の違いを教えて下さい。
大腸菌群は、大腸菌を含む大きなグループです。その定義は「グラム陰性無芽胞性の短桿菌であり乳糖を分解して酸とガスを産生する好気性または通性嫌気性の細菌群」とされています。一方、大腸菌は、「Escherichia coli」と言うグラム陰性の桿菌で通性嫌気性菌の1つの種のことです。
腸管出血性大腸菌O157は、大腸菌を分析すればいいのでしょうか?また、大腸菌の結果が「陰性」ならO157も「陰性」と考えてよいのでしょうか?
腸管出血性大腸菌O157は、大腸菌の分析では検出できません。よって、大腸菌の結果が「陰性」でもO157が「陰性」とは、限りません。
菌の同定はできますか?
属までの同定は可能ですが、種までの同定は行っていません。
微生物検査は、油脂以外にも実施していますか??
実施しています。油脂に限らず一般的な食品全般の微生物検査を行っています。

分析料金・期間・依頼書・成績書発行について

料金はどのくらいかかりますか?
検体や同時に分析する項目によって変わりますのでお気軽にお問い合せ下さい。
検体量はどのくらい必要ですか?
検体や分析項目によって異なりますのでお気軽にお問い合せ下さい。
分析日数はどのくらいかかりますか?
検体が本会に到着後、「普通」でご依頼の場合は2週間程度です。「特急」でご依頼の場合は1週間となりますが、検査料金は50%増しとなります。但し、特殊な項目や分析が混みあっている場合はこの通りではありません。具体的な納期は、検査項目及び本会への検体到着日をお知らせいただければ、おおよその分析終了日がわかりますので、お問い合せください。
料金の支払いはどのような方法になりますか?
初回でのご依頼の場合のみ前払い制となっています。検体受付後に請求書をFAXと郵送で送付しますので、分析終了までにお支払い下さい。2回目以降のご依頼は成績書と請求書を同送しますので、請求書発行日より原則2ヶ月以内にお支払い下さい。
入金方法は銀行振り込み又は本会来所時に現金でお支払いいただく方法があります。
検体の送付方法はどうすればいいですか?
本会へ直接お持ちいただくか、ご郵送下さい。その際、内容を記入した依頼書も一緒にご持参又はお送り下さい。(依頼書ダウンロード)
納品書は発行されますか?
通常は発行していませんが、ご希望があれば対応します。依頼書備考に納品書希望とお書き下さい。
英文成績書は発行できますか?
1枚2,100円(税込)で発行が可能です。依頼書の英文希望の欄にお書き下さい。また、英文での宛名と検体名が必要になりますので合わせてお書き下さい。
追加で試験検査成績書が必要になりました。同じものを再発行できますか?
成績書発行日から1年以内であれば、1枚1,050円(税込)で発行が可能です。
送った検体は、検査後に残りを返却してもらえますか?
依頼書の検体返却希望の欄にお書き下さい。分析終了後、着払いでお返しします。本会へ直接来ていただける場合は、直接お返しすることも可能です。
分析結果はどのようにして通知(送付)されますか?
送付方法にご指定が無い場合は、原則として郵送となります。依頼書の成績書発送前のFAXを希望されている方、「特急」でご依頼の場合は成績書が出来次第FAXするとともに、郵送します。

その他

定量分析と定性分析はどのように違うのですか?
「定量分析」は、含まれる成分の量を測定する分析方法で、結果としては実際に含まれている量等が具体的な数値で表されます。「定性分析」は、サンプルに含まれる成分を調べる分析で、結果としては成分の割合や「陰性/陽性」などで表します。
グルコシルセラミドの測定はできますか?
公定法はありませんが、J. Oleo Sci.、Vol. 51. No.5 (2002) に記載の方法であれば可能です。測定する試料の標準品をお持ちでしたら一緒にお送りください。
もしお持ちでなければ、脂肪酸組成が一番近いと思われる市販の標準品を使用します。市販されている標準品は、米、とうもろこし、こんにゃく、舞茸、大豆、小麦、ビート由来のものが入手可能です。標準品は、10mgで20,000円程度しますので、一回の分析ごとに標準品の料金を加算させていただきます。
ヒアルロン酸は分析できますか?
ヒアルロン酸は糖の重合物であり、ヒアルロン酸自体を分析することは困難です。そのため、ヒアルロニダーゼによる酵素処理を行うことにより、2種類の糖(4糖と6糖)に分解し、それを基にしてヒアルロン酸を算出する方法となります。標準品はヒアルロン酸ナトリウムを用いるため、結果はヒアルロン酸ナトリウムとしての分析値となります。試料により分析できない場合がありますのでお問い合せください。
シアル酸は分析できますか?
遊離のシアル酸は試薬メーカーから発売されているキットを用いることにより、高速液体クロマトグラフ法で分析可能です。しかし、シアル酸は通常糖鎖の一部として存在しているとともに、食品では複雑なマトリックス成分が共存するためシアル酸測定の前処理を阻害しますので、まず測定したい試料についてお知らせください。ご相談の上、受託したいと思います。
A社で○○という製品を発売しています。この製品は公益財団法人日本食品油脂検査協会で分析したとのことですが、その分析結果を教えて下さい。
本会は、業務の性質上、秘密保持が必須となっています。申し訳ありませんが、他社の分析結果はお教えできません。必要であれば、A社にお問い合せください。
秘密保持契約はできますか? (業務委託契約はできますか?)
本会は、業務の性質上、秘密保持が必須となっていますが、ご希望があれば、秘密保持契約や業務委託契約を結びますので、お問い合せください。
ホームページ掲載の論文リスト(本会発表論文)の内容を読みたいのですがどうしたらよいでしょうか? (ホームページに掲載してある論文のデータや関係文献があれば教えてください。)
片面1ページにつき100円(税込)で販売しています。原本の残数が少ないものはコピーになります。記載されていないものや購入希望の方は、お気軽にお問い合せください。
食用加工油脂技術研究会のバックナンバーを購入したいのですが、どのような手続きをとったらよいですか?
本会は、食用加工油脂技術研究会の事務局となっています。購入希望のバックナンバーなど本会にご連絡ください。